今月の輝いている人

今月の輝いている人~植田明美(kemi)さん

今輝いている女性、ビジネスウーマンをご紹介しています。

今月は、この春日本橋兜町にオープンした
「ありがTO Cafe 穴山食堂よってけし!」のゼネラルマネージャー
植田明美(kemi)さん
です。

 

◆インタビュー◆

◆きょうは
「ありがTO Cafe 穴山食堂よってけし!」
のゼネラルマネージャー 植田明美(kemi)さんに
インタビューさせていただきました。

kemiさん 今日はよろしくお願いいたします。
最初に 自己紹介をお願いいたします。

こんにちは、kemiと申します。
小学校の同級生である大学教授の夫、芸大生の長男、体育会系の二男、 愛犬ミニチュアダックスのパンチと東京湾の見える川のほとりに暮らしています。
ドライブ・旅行・食べ歩きが大好きです。
今年の3月8日から日本橋兜町で「ありがTO Cafe 穴山食堂よってけし!」を運営しています。

★ブログ:   ありがTO Cafe穴山食堂よってけし!
★Facebook: ありがTO Cafe&Bar

◆ どのようなきっかけで 現在のお仕事を始められましたか?

清里にある別荘のオーナーさんが山梨県韮崎市穴山町の方だったというご縁から、 穴山に足しげく通うようになり、日本の原風景のようなこの町の素晴らしさの虜になりました。
オーナーさんの農園の片隅をお借りして ハーブやお茶を育てたり 自称「穴山の応援団長」として、穴山への桃狩りバスツアーを企画したり、 穴山の美味しいものをお取り寄せできる「穴山友の会」を作ったりしてきました。
今年の1月に「日本橋で穴山の果物のジュースバーをやる!」と思い立ち周りの人に話したところ、場所を提供してくださる方や夜の時間帯の運営をしてくださる方がみつかり、 3月から兜町で「ありがTOCafe」というアンテナショップを展開できることになったのです。

思い描いていたのは1坪のジュースバーだったんですが、いつのまにか席数40のカフェになってしまいました。

 

◆自然豊かな穴山町との出会いがきっかけで、現在のお仕事に至ったのですね!今の仕事で、どのような苦労したことや大変だったことがありましたか?

cafeをやると言っても、まったくの素人なので、何から手を付けていいのか…(笑)。
でも気がつくと、調理師の免許を持っている人がいたり パソコン使いのプロがいたり、メディアへのつながりが濃い人がいたり 食器がほしいと思っていたら 閉店するイタリア料理店からゆずっていただけたり。
夜の営業はできないな、と思っていたら、夜だけBarをやりたい人が見つかったり…。
思い立ってから1ヶ月半で開店までこぎ着けられたのも 「私、これならできるよ」と声を上げてくれた仲間のおかげです。

いまのところ一番大変だったのは、お客さまが多くなってからの仕入れ。
野菜は穴山からもってくるのですが お肉や調味料などは毎朝、私が業務用スーパーで買い付けていたのです。
お客さまが多くなるにつれ、量が多くて もう重くて重くて泣きそうになりました。
つらくて「もう、買い物なんて嫌だ~」と声にだしてみてハッと気がついたんです。
もう、私がチマチマ買い物をする段階は終わったんだって。
その日のうちに、注文したらカフェまで持ってきてくれる業者を見つけて問題解決しました。

◆素晴らしい仲間に囲まれているのですね!
この仕事のやりがいはどんなところでしょうか?

おいしい!」と喜んで食べてくれる人
「食べてくれる人がいて嬉しい!」と言ってくれる生産者
「ここで働くのが楽しい!」と言ってくれるスタッフ
毎日みんなの笑顔を見られることですね。

それから、ピンチかな?と思う状況を新しいチャンスに変えていくこと
例えば普段のランチメニューは  いろいろなおかずをビュッフェスタイルで 楽しんでいただいているのですが シフトを組んでみたらスタッフの人数が足りなくて、いつものようにたくさんのおかずを作れない日が出てきちゃったんです。
どうしようって、みんなで考えて思いついたのが 困ったときのカレー頼み(笑)!

定番のビーフカレーの他に
グリーンカレー、トマトカレー、 キーマカレーなど数種類用意したら、おかげさまで大好評。
「次はいつカレーやるの?」と 楽しみにしていただくようになりました。

◆皆さんの笑顔が見られる場所なのですね!
新しいアイディアをどんどん形にされているのですね!
この仕事を通してkemiさんはどのように変りましたか?

変わったところ…というか気づいたことなんですけど、
「今を大事にしていこう」という気持ちが強くなりました。

カフェでは穴山で採れた旬の野菜をお料理してお出ししています。
だから、ネギの採れた週は、延々とネギの皮をむき、 毎日ちがうネギ料理を作る。
スタッフ同士で
「もう、ネギはいいよね~」なんて言ってると ぱたりとネギが採れなくなって、もう来ない。
今度は 来る日も来る日も ありったけの鍋でタケノコを茹で、 その次は 指先にアクが染みついて取れなくなるまで蕗のすじを取る。
でもすぐにタケノコも蕗も来なくなる。
そんな毎日のなかで、当り前のことなんですけど野菜には旬があって その時しか出会えないんだなと、痛感しています。
それは野菜だけではなくてすべてのことに当てはまるんですよね。
だから「今を大事にしていこう」と思います。

◆「今を大事にする」今という出会いは一度きりですものね。素晴らしい気付きですよね。
kemiさんの今を4字熟語で表すとしたら どんな漢字でしょうか。

明朗活発!

◆kemiさんが、今いちばん集中して楽しまれていることは何ですか。

野菜の収穫を通して 生産者の方たちとお話することです。
皆さん野菜づくりのプロですから、野菜に関する知識と経験は半端じゃないです。
高齢の方も多く、決してラクな仕事ではありませんが 安心安全でおいしい野菜を作るためには、手間ひま惜しみません。
その心意気を食べる人に届けたいと思います。


週に2回、穴山にお邪魔していると顔見知りもあちこちに。
「ちょっとお茶のんできなさい~」と呼んでいただくことも増えました。
そこで出される手作りのお漬物やおやつがカフェの人気メニューになることもあるんですよ。

◆kemiさんの人生の中でいちばん嬉しかったことは何ですか。

いっぱいあって、決められません。
きっとまだこれからもたくさんあると思います。

◆人生の中で何か後悔していることはありますか。

ぜんぜんありません。

◆kemiさんはこれからどのように生きていきたいですか。

今までもそうでしたけど、笑顔で自然体で。
つらいことを我慢してやっているのは、どうも性に合いません。
自分が不得手なことは 得意な人にお願いしてやってもらった方が いいとおもうんです。
だから、私も自分の好きなこと、やりたいこと、得意なことはどんどんやります。

◆これから起業する人へのアドバイスがありましたら、 お願いいたします。

好きだっていう気持ちが根本にあるのが、一番大事だと思います。
私は穴山が大好きでこの町を応援したい、みんなにも第2のふるさととして身近に感じてほしいと思って、できることからやってみました。
そうしたら「いいね!」と言ってくれる人が増えてきて、どんどん楽しくなってきています。
自分で「できない壁」を作っていたら、もったいないですね。
やってみてうまくいかないところは修正していけばいいんです。
自分で「やる!」と決めれば、すべてはうまくいきます。

◆お忙しい中 ありがとうございました。これからもますますのご活躍を期待しております!