今月の輝いている人

今月の輝いている人~浅見仁美(あさみひとみ)さん

今輝いている女性、ビジネスウーマンをご紹介しています。

今月は 情報テキストの制作やプロデュースなど幅広くネットを中心にお仕事を展開されている 浅見仁美(あさみひとみ)さん です。

 

◆インタビュー◆

◆きょうは
情報テキストの制作・プロデュースや
ネットを中心に幅広くお仕事を展開されている
浅見仁美(あさみひとみ)さんに
インタビューさせていただきました。

浅見さん 今日はよろしくお願いいたします。
最初に 自己紹介をお願いいたします。

こんにちは、浅見仁美と申します。
2007年からインターネット上で複数種類の仕事をしているのですが、主には、情報テキストの制作やプロデュースです。 たとえば、こんなテキストを制作・販売しています。

大人から始めた人のための今すぐできるバレエのコツと体の使い方
35歳からのバレエ入門

この2つのテキストは、もともと、自分が30歳を過ぎてバレエを始めたときに、小さい頃少しでも習ったことがある人と「どこか違う」という、 ひっかかりを解消したくて、制作を企画しました。
内容は、私もお世話になっている整体師の方に書いていただきました。
プロダンサーを多くクライアントに持ち、ご自身もダンサー・振付家である方です。

◆ どのようなきっかけで 現在のお仕事を始められましたか?

インターネットの仕事をするようになったきっかけは、石田塾というインターネットビジネス塾の4期募集を知ったことです。
それまでの仕事の経歴は、新卒でITコンサルティング会社に入社し8年勤めた後で、アロマテラピーサロンの講師として転職し、そこを2年で退職して、もとの会社のコンサルの仕事を委託されて受けている、というものでした。 そのころ、委託された業務を取り巻く状況から、いつまでもこの条件で続けられないな、自分で何か探さないと、と考えるようになっていました。
当時、私はマクロビオティックの勉強をしていて、 料理教室で知り合った人が石田塾3期だったので、その人を通して石田塾に入りました。 石田塾では趣味のサイト作成から始めて、アフィリエイトサイトを作っていったんですが、アフィリエイトはあまり得意ではなかったです(笑)。
石田塾の最後の課題で「情報テキストを作ろう」というのがありまして、 当時は、情報テキスト(商材)というと、 ギャンブル、恋愛、ダイエットか、インターネットで稼ぐ、というものしかばかりでしたが、
「誰かがとても困っていて、お金を払ってでも知りたいと思うことならなんでもテキストになる」
と言われ、自分なら何を知りたいかと考えました。

私は劇団四季の「キャッツ」が好きで、今までに150回くらい観ています。
最初は、、前売り券を劇団四季の会員向け先行予約で買っていたんです。でもある時、直前でも良い席を簡単に購入できる方法があることを知って前売りは買わなくなりました。 正規の購入方法なのですが、上手な活用法は意外と知られていないのではないかと思って、そのチケット購入方法を情報テキストにすることにしました。

劇団四季ミュージカルを観たい日に1000円安く観る方法

売れなくても仕方ない、作るのはタダだし、と思っていましたが、 発売1週間くらいで売れ出しました。
ニッチなジャンルなので、これだけで食べていかれる、というような収入ではありませんが、商材を出して売れた、という実績ができたことで、 他の石田塾生にも名前を知ってもらい、共著でテキストを出したり、セミナーの講師を頼まれたりするようになりました。


そのときのご縁で、山口朋子さんが主宰する女性向けのネットスキルアップ塾にもサポーターとしてお手伝いさせてもらっています。

◆石田塾がきっかけで現在のお仕事に至ったのですね!
今の仕事で、どのような苦労したことや大変だったことがありましたか?

会社に勤めていると、何が仕事で、何が成果になるのか、という基準は外から与えられるわけですよね。
起業すると提供するサービスの内容、対価は、自分で決めます。
最初は「これでお金をもらってもいいのか?」「詐欺商法と思われないか?」ということが心配でした。
収入も、会社では「その時間職場にいること」がまず条件で、成果に多少のデコボコがあっても月給はもらえます。
でも自分でやっている仕事では成果が上がらなければ収入ゼロですから。かならずしも、作業量が即、収入に反映されるわけではなく、夫には当初「ワーキングプア」と笑われたこともあります。もちろん、冗談ですが。
自分はこういう方法が得意だ、というパターンがつかめるまでは精神的なストレスがあったと思います。

◆この仕事のやりがいはどんなところでしょうか?

「大変なこと」と表裏一体なのですが、自分の仕事を自分で作れることです。
最初にITコンサルティングの仕事をしていた時にはストレスで体調も良くなかったのですが、アロマの仕事に転職してみて、「ITだからストレスだったのではなく、人に雇われて働くことにむいていないんだ」ということがよく分かりました。

でも自分で作ったテキストが売れる、という経験をして、 「雇われなくても自分で仕事が作れる」と思ったらとても気が楽になりました。
今はインターネットで情報の発信、収集のハードルが相当下がっているので、 たとえば、何か売りたい、と思ったら、 ネットで仕入れて、ネット上で売る、というのが、実店舗を持つよりもはるかに少ない資金ですぐに立ち上げられます。「これいいかな?」と思ったら、まずやってみる、というように、ぱっと動けるのがおもしろいです。

私自身、テキストの他にネットショップで輸入品の販売もしています。
チャンルーブレスレット・ストールショップ「アンサン」

テキストにしても、ショップでの物販にしても、 購入した人から感想やお礼のメールをもらうのはすごくうれしいですね。

劇団四季の情報テキストのお客様とは、 四季の舞台の感想をメールで話し合ったり、劇場でお会いしたりしたこともあります。

輸入の仕事では、海外のは日本とは時間感覚や梱包の丁寧さの違いはありますが、「いい加減」なのではなく、先方は先方の常識の中で一生懸命仕事しているんですよね。何度もメールのやりとりをしていると、相手の人間性が見えてくることもあって、視野を広く持つという点でとても勉強になります。

◆すばらしいですね!
自分のやりたい仕事をすぐに形にされているのですね!
この仕事を通して浅見さんはどのように変りましたか?

もともと、イレギュラーな出来事が苦手で、何か起こると内心パニック、というタイプだったのですが、会社員と違い、1日の時間の使い方のメリハリも、すべて自分次第という環境になって、意識的に 「起こったことは起こったこと。自分の心の平和とは別」と切り分けるようになりました。

起業する少し前から勉強し始めたマクロビオティックは、単に「肉・砂糖をやめて玄米を食べる」食事法のことではなく、中庸な状態であるための方法論なので、それも生かせたと思います。

またインターネットの仕事は「家で1人でやる」というイメージがあるかもしれませんが、実際には人とのつながりで仕事がくることが多いのです。特にここ1、2年でfacebookが普及し、セミナーなどで知り合った人と継続的につながりを持てるようになったので、これからが楽しみです。

◆浅見さんの今を4字熟語で表すとしたら どんな漢字でしょうか。

柔能制剛

◆浅見さんが、今いちばん集中して楽しまれていることは何ですか。

料理です。
2010年~11年に京都の料理教室に月1回通って、今年はさらに上級のクラスに再び1年間通っています。
「京都の料理教室」というと、マダム向けサロン的をイメージされたり、「料理の仕事を目指しているのですか?」と尋ねられたりしますが、こちらは包丁の研ぎ方から始まって家庭の料理を本当においしくするための研鑽の場です。
教室は月1回ですが、残りの毎日が復習の時間で、作った料理は写真とメールで送って質問します。
夫から「世界のどこにいってもおいしい食事が作れるように腕を磨くこと」というミッションが出されているので、頑張ります。

◆浅見さんの人生の中でいちばん嬉しかったことは何ですか。

夫と出会って結婚したことですね。
「誕生日大全」という本によると私たちはソウルメイトなんです。

(写真はプランジャパンで支援しているインドネシアの8歳の女の子に送ったカードです。)

◆人生の中で何か後悔していることはありますか。

今だったらこうはしないなと思うことはありますが、過去は変えられないので後悔はしていません。

◆浅見さんはこれからどのように生きていきたいですか。

みなさんそうだと思うのですが、震災を経験して、夫婦や家族、友人といった大切な人たちとの関係をもっと大事にしたいと考えるようになりました。
そこから、自分達と同じ時代や場所で生きていく人達とのコミュニティを夫と共に作っていきたいと考え、今準備を進めています。
具体的には、お金、健康、法律、食、ライフスタイルといったテーマで、50才をすぎても、夫婦で、前向きに積極的に生きていくことを手助けできるコミュニティ “はーもにあすすたいる” を立ち上げて、日本中、あるいは世界中の知恵と才能をあつめて、年を重ねても素敵な毎日が過ごせるような生き方を実践できるよう場を作りたいです。
上にも書きましたが、今はfacebookを通して、様々なジャンルの専門家とも個人的につながりを持つことできます。
手はじめに、小さいながらも頑張っていて、コミュニティの拠点になれそうなお店のfacebookページをプロデュースしています。

魚河岸野郎
築地はじめ鮮魚店
輝咲

機会があればぜひお立ち寄りください。また、ご興味を持っていただいたら、ぜひご連絡いただきたいと思います。

◆これから起業する人へのアドバイスがありましたら、 お願いいたします。

「ハケンの品格」というドラマに「お給料分だけしっかり働かせていただきます」というセリフがありましたが、起業すると給料分、勤務時間内という線引きが無くなります。

「何を一番大事にするのか」という自分の軸をしっかりと持つこと、 いろいろな出来事の表面を見て右往左往せず、ニュートラルな状態を保つことが必須です。

このページをご覧になる方は女性、主婦の方が多いのではないかと思いますが、 家庭を優先して仕事をセーブしろということではなくて、 やっぱり、自分が仕事をすることが金銭面だけではなく、家族の幸せに還元されるのが望ましいと思うのです。
極端なことを言えば、仕事のために負債が何百万も、というのはまずいし、 忙しすぎて病気になっても困りますよね。 よく「具体的な目標を立てることが成功には不可欠」と言いますが、 私は「撤退の基準」を持っておくことも同じくらい大切だと思います。

自分の人生、生活のダメージを回避するために撤退するという基準です。 バランスを取る様々な方法がありますから、座禅でも瞑想でもNLPでも自分に合う方法を見つけてください。私はマクロビオティック、夫はNLPと心身統一法を選んでいます。

それから「チーム」を作ること。
何もかも、自分でカバーすることはできないので、 この分野ではこの人に頼める、というあてにできるつながりを持っておくことだと思います。

私たちが取り組んでいる「コミュニティデザイン」もそのようなつながりを創出できるものにしていきたいと考えています。 。

◆お忙しい中 ありがとうございました。これからもますますのご活躍を期待しております!