今月の輝いている人

今月の輝いている人~森千章さん

今輝いている女性、ビジネスウーマンをご紹介しています。

今月は
イラストレーターとして活躍されている 森千章さんです。

 

◆インタビュー◆

◆今日は、
イラストレーターとして活躍されている森千章さん にインタビューさせていただきました。

森さん 今日はよろしくお願いいたします。
最初に 自己紹介をお願いいたします。

 

イラストレーターの森千章と申します。

米国NYの美術大学、Parsons School of Design イラストレーション学科を卒業し、いくつかの仕事を経てからフリーのイラストレーターとして活動し始めました。
手書きの風合いを大切にした女性らしいタッチと都会的でスタイリッシュな作風が得意です。
現在は、雑誌や企業のイメージイラスト、商品へのイラスト提供など、幅広いメディアでお仕事させていただいております。

HP:windpress71

◆ 森さんは どのようなきっかけで現在のお仕事を始められましたか?

小さい頃から絵を描くことや漫画を読むことが好きで、はじめは漫画家を目指していました。
でも漫画制作は、絵を描くことの他、ストーリー構成からコマ割りなどいくつもの工程があるため、なかなか終わりまで書ききれずにました。
「漫画家にはなるのは無理なのかなぁ」と半分諦めていた矢先、日本人のイラストレーター・藤田理麻さんや田辺ヒロシさん、アメリカ出身のイラストレーター・ジェフリー・フルビマーリーさんなどの活躍をテレビや雑誌で拝見し、初めてイラストレーターという職業を知りました。
「漫画はやることが多くて難しいけど、イラストなら絵を1枚描くだけだからできるかも!」と言う安易な思いつきから、イラストレーターを目指しました(笑)

◆ 今の仕事で、どのような苦労したことや大変だったことがありましたか?

大変なのは、お客様とのコミュニケーションです。
イラストレーターはお客さまがイメージされているような絵をご提出する仕事なので、毎回どのようなイラストをご希望なのか、できるだけ丁寧にお話を伺ってから制作に着手しています。
それでも時々、実際にラフ(スケッチ画)や仕上げのイラストを提出した際、相手が思い描かれたものと異なることもあるので、「相手と自分のイメージを擦り合わせていく」、という作業に一番気を配ります。

あと慣れるまで苦労したのは、イラスト制作以外の事務作業です。
イラストレーターとはいえ、経理や仕事内容の交渉、その他庶務業務など、絵を描く以外にもたくさん仕事があり、全て一人で担わないといけません。
〆切が迫ってくるとどうしても制作を優先してしまいがちですが、できるだけ時間が空いたら事務作業するようにしています。
毎年の確定申告も、慣れるまで税務署に相談したり、無料の説明会に参加したりと、手間と時間がかかりました。

◆お客様とのコミュニケーションをしっかりとることで、お客様にぴったりのイラストを完成させられるのですね!この仕事のやりがいはどんなところでしょうか。

お客様が喜んでくれるのが直に感じられるところ。
自分の描いた絵がお客様のイメージ通りで、メールやお電話で感謝の言葉をいただくと素直に嬉しいし、「もっと素敵なイラストを提供できるよう頑張ろう!」と、思います。

◆森さんのお客様目線の姿勢が皆様に喜ばれていらっしゃるのですね!森さんは、この仕事を通してどのように変わりましたか。

たくさんの出会いがあり、尊敬できる素敵なお友達が増えました。
「大人になると新しい友達はできにくい」と、いう言葉も耳にしますが、私の場合は逆で、学生時代よりも仕事をはじめてからの方が、友人が増えました。
フリーランスになってからはなおさら面白い友達が増え、おかげでより高い目標を目指したり、自分の考えや生き方を見直したり、ワクワクするような新しい価値観を教えてもらったりと、自分自身も年々毎日パワーアップしている気がします。

◆森さんの今を4字熟語で表すとしたら どんな漢字でしょうか。

四字熟語だと思いつきませんが、言葉で表すと常に「迷う」と「楽観的」です。
実はフリーランスとして働き始めて来年で10年になるのですが、常に「これでいいのだろうか?」と、自問自答し続けています。
先般104歳の美術家、篠田桃紅さんがテレビの対談番組でおっしゃっていたのですが、100歳を超えても今尚「これでいいのか?」「でもやるしかない!」という心境を繰り返していると聞いて、私と同じ気持ちなので「迷うことが正常なのかも」ちょっと安心しました。

◆森さんが、今一番集中して楽しんでいらっしゃることは何ですか。

「フィットネス」と「旅行」です。
仕事中は室内でじっとしているので、体調管理と気分転換を兼ねてスポーツジムへほぼ毎日通っています。
ジムではクラスに参加することが多く、中でも「キックボクササイズ」と「HOPHOPダンス」のクラスがとても楽しいです!
「キックボクササイズ」は、普段できないパンチやキックをしてストレス発散にもなるし、自分が強いアクションスターになった気分になれます。
「HOPHOPダンス」は全然上達しませんが(笑)、これも「音楽を聴いてリズムに乗る」という非日常的な行為が面白く、浮遊感が心地よいです!

「旅行」は昔から大好きで、なんやかんや国内国外問わず1年に2~3回行きます。
これもずっと室内に篭って作業している反動なのかもしれません。
昨年ご縁があって富山県南砺市の「城端」という街で個展をさせていただいたのですが、美しい立山連峰や、美味しくて新鮮な食べ物、歴史ある文化やそこに住む人々との出会いなど、富山の魅力をたくさん知れて、私の人生にとって大変実りある時間を過ごせました。
この富山の個展を機に、地方で展示をする面白さを見出してしまい、今度はお隣の石川県金沢市で10月に個展を開くことにしました。
遠出の展示は準備が大変ですが、どんな出会いが待っているのか今から楽しみです。
個展の詳細を追ってHPの方へ掲載いたしますので、もしよろしければご覧ください。⇒ windpress71

 

◆人生の中でいちばん嬉しかったことは何ですか。

たくさんありますが、人生で一番大きな転機となったNYへ留学したことです。
初めてNYに行きたいなあと思ったのは、小学生の頃。大好きな漫画「サイファ」の舞台で、多種多様な人種や文化が入り混じる、おしゃれで自由な街の雰囲気に胸をときめかせていました。
大学受験に失敗し途方にくれたとき、偶然当時石川県金沢市にあった「国際デザイン研究所(通称:KIDI/キディ)」からNYの美大へ留学できることを知り、その道に進むことになりました。
実は高校まで周りとウマがあわず悶々と暮らしていたので、すっかりNYへいく夢は忘れていたのですが、「NYへ留学する!」という目標を掲げてからは、段々と生気が戻り、毎日勉強と留学準備に一生懸命取り組みました。
多くのサポートのおかげで、NY留学を叶えることができましたが、渡航後も英語や学校の課題に追いついていくことに必死に過ごしていました。
貧乏留学生だったので、世間が思うドラマの「SEX & THE CITY」のような「華やかなNYの生活」とは真逆の生活を送っていましたが(笑)、良い友達や上司に恵まれ、タフなNYでの生活を乗り切ることができました。
当時のたくさんの失敗や経験は、今でも自分を支えてくれる大きな財産となっています。
それもこれも最初に金沢に行かせてくれて、その後のNY留学を全面的に応援してくれた両親のおかげです。
※当時のNYの生活を、衝撃的だった思い出話を交えてイラストとエッセイにまとめてブログに更新しています。もしご興味がありましたら、どうぞご覧ください。
イラストレーター 森 千章の「ローカル」ニューヨーク百景

 

◆人生の中で何か後悔していることはありますか。

思い当たる多くは、人間関係です。
私は頭の回転が遅いので、後で「あのとき、ああ言えばよかった」「もっと思いやりを持って接していれば」と、数年後にふと思い出しては反省しています。
あとは、これまで旅行にお金を使い過ぎたことでしょうか。(笑)
新しくやりたいことや欲しいものができたので、これからはもう少し落ち着いて考えてから、ほどほどに楽しもうと思っています!

◆森さんは、これからどのように生きていきたいですか。

周りの家族や友人、お仕事の機会をくれた方々に感謝しながら、できるだけ毎日後悔なく、思ったことにもチャレンジしていきたいと思います。
それには体と心が元気でないと何もできないので、「1に健康!2に健康!」と、気をつけていきたいと思います。

それから国内外色々旅行して友達がたくさんできたので、みんなが日本や東京へ遊びに来たときに泊まってもらえるようなお家が欲しいと最近思っています。
理想の平日の過ごす「仕事の家」と、週末ゆっくり過ごす「週末の家」、2軒建てられるよう頑張ります!(笑)

◆これから起業する方へのアドバイスをお願いいたします。

私自身まだ道半ばだと思っているので、何かアドバイスがあればぜひ教えて欲しいです(笑)。
どんな仕事も体が資本だと思うで、無理しないで自分の健康に気をつけることでしょうか。
私も試行錯誤ですが、末長く皆様に愛されるイラストレーターとして活動していくには、「まずは自分が健康でなければ!」と思っているので、日々心身健やかに過ごせるよう、努力して日々精進してまいりたいと思います。

◆お忙しい中 ありがとうございました。これからもますますのご活躍を期待しております!