今月の輝いている人

今月の輝いている人~富永弥生さん

今輝いている女性、ビジネスウーマンをご紹介しています。

今月は
東京福祉大学短期大学部子ども学科で教員養成・保育者養成に力を注いでおります富永弥生さんです。

 

◆インタビュー◆

◆今日は、
東京福祉大学短期大学部子ども学科にて教員養成・保育者養成をされております富永弥生 さんにインタビューさせていただきました。

富永さん 今日はよろしくお願いいたします。
最初に 自己紹介をお願いいたします。

富永弥生(とみながやよい)と申します。
3月の出産予定だったために両親が「弥生」と名付けてくれました。しかし、生まれたのは4月です(笑) 3人姉妹の真ん中なのですが、3人の名前を並べると・・・
あやの
やよい
ゆいか
と、縦にも横にも真ん中に自分の名前があります!

社会人になって10年余り、小学校の教員をしていました。特に、家庭科の教科教育や、教育相談の分野に力を注いできました。
現在は、その経験をもとに、東京福祉大学短期大学部子ども学科で、教員養成・保育者養成の仕事に取り組んでいます。通信教育課程の授業を担当することもあり、社会人の方の資格取得や学びの機会にも携わっています。

◆富永さんは どのようなきっかけで 現在のお仕事を始められましたか?

小学校の教員をしていた時に、研修として大学院で修学する機会をいただきました。学ぶ楽しさ、研究と実践の融合の重要性を実感しました。その時に「研究」+「教育」を仕事にできたらなぁ、と憧れたのが転職のきっかけです。


授業風景

 

◆ 今の仕事で、どのような苦労したことや大変だったことがありましたか?

一生懸命考えたのですが・・・思いあたることがありません。
まだ2年間と、現職での経験が浅いからだと思います。

◆ この仕事のやりがいはどんなところでしょうか。

1つ目は、学生の支援です。
自分の夢を実現しようと、学生たちは日々がんばっています。
それでも、もちろん躓くことはあります。躓きをバネにして、成長していく姿を目の当たりにすると、学生のために自分ができることをがんばりたいというエネルギーがわいてきます。
学生たちは、資格取得のために保育園や幼稚園などへ実習に行きます。実習中にも巡回して大学の教員から指導するのですが、面談をしている時に学生によっては緊張の糸が切れて涙ぐんでしまいます。こんなにも懸命に頑張っているんだな、と感じて、私も一緒にウルウルしてしまうことが度々ありました(笑)
これからも、学生たちの気持ちに寄り添い、支援・指導にあたりたいと思います。


ゼミ風景風景

2つ目は、学生を社会に送り出すことです。
春には、卒業生を社会に送り出します。ここからは、自立した彼らの生活になるのだ、と思うと感慨深いです。
小学校で教員をしていた時には、子どもたちを中学校へ送り出していました。私が教育実習でお世話になった先生からは、「教育者・大村はまが例えたように、教員は渡し舟の船頭のような役割だ。」と教わりました。
自分の役割は、関わる期間の子どもたちの成長・発達をよりよい方向に導くことだ、と考えていたのです。
大学教育の場合には、ほとんどの学生が社会に出ます。次の舟の船頭さんにバトンタッチ、というわけにはいきません。ですので、自立するにあたって、自分の力だけで解決しようとせずに、周りの人に「ヘルプ」を出せるようなコミュニケーション・スキルを身に付けてほしいと願っています。
社会に送りだした卒業生たちが、教育現場・保育現場で子どもたちのために日々尽力してくれることが、私の仕事のやりがいにつながります

◆富永さんは、この仕事を通してどのように変りましたか?

社会の「厳しい目」を考えるようになりました。
社会にでたら様々なものの見方・考え方があるということを理解し、覚悟して教員・保育者になってほしいと思います。
社会で通用する教員・保育者になるためには、学生時代から厳しさに触れることも大切です。学生たちができたこと・がんばったことをたくさんほめますが、厳しい見方をすれば・・・という視点でも具体的な指導をするように心がけています。

◆富永さんの今を4字熟語で表すとしたら どんな漢字でしょうか。

「天真爛漫」 です。日々、ありのままの自分で過ごしたいと思います。
今年度を振り返ってみると、私がいちばん熱くなったのは、学校行事の時でした。勤務先では、複数のキャンパス合同で「スポーツディ」という行事をしています
。私が担任しているクラスのチームが優勝したのです!作戦会議では口をはさみ、他のチームの偵察に行き・・・と、大人げない行動をとった一日でした。
年齢は重ねているのですが、こんな純粋(?)なところはこれからも大切にしていきたいと思っています(笑)


学校行事「スポーツディ」の時

 

◆富永さんが、今いちばん集中して楽しんでいらっしゃることは何ですか。

息子の資格取得を応援することです。
高校生の息子がいるのですが、趣味でスノーボードをしています。私は技術が伴わず、滑るのは別々になってしまうのですが・・・スキー場に連れていくことには労を惜しまず、息子が希望の級を取得できるまで応援したいと思います。

◆ 人生の中で嬉しかったことはありますか。

いちばん、というとなかなか決められないのですが、 自分の周りの、大切な方々と出会えたことに感謝し、うれしく思います。
家族や友人ももちろんなのですが、仕事において、上司や同僚、そして子どもたちや保護者の方々・・・本当に多くの方々との出会いに支えられて今の自分があるのだと思います。

◆ 人生の中で何か後悔していることはありますか。

子育てに関しては、後悔がたくさんあります。母親として至らなかったことばかりです。
ワーク・ライフ・バランスがズタズタにくずれて仕事ばかりを優先していた期間が長くあったので、もっと要領よく自分の生活をコーディネートできていたらな、と思います。 (この課題は、現在も継続中です(泣)
今回、息子と一緒の写真を探したら、、、1年半前までさかのぼってやっと出てきました。

 

◆富永さんは、これからどのように生きていきたいですか。

マイペースにいきたいですね。
現職では、組織的な仕事よりも、個人で開拓していかれる要素が多くあります。家庭科教育を軸に、研究活動、教育活動はもちろん、社会貢献活動にも力を注ぎたいと思います。

◆ 今、子育てをがんばっているお父さんお母さんにアドバイスがありましたら、お願いいたします。

「がんばってる自分、えらい!」とたくさん自分をほめてください!
育児は、なかなかほめてもらえない気がします。 うまくいかないことばかりに目がいってしまったり、こどもの成長や発達のことで不安になると 自分を責めたり・・・なんていうことはありませんか?
不安も自責も、育児を頑張っているからこそです。立派なことです! と、こどもがある程度大きくなったからこそ気付けました。
子育ては、ふとした時にふり返るといい思い出しかありません。 大変だったこと、自分の至らなさに涙したことも、「あぁ、あの時に息子のおかげで私も成長できたのかな。」と思います。
私の場合は、保育園の慣らし保育初日に息子がアナフィラキシーショックで救急搬送、なんてこともありました。
十数年たってみると、「あの頃の私、よくがんばった!」になっています(笑)

 

◆お忙しい中 ありがとうございました。これからもますますのご活躍を期待しております!