今月の輝いている人

今月の輝いている人~吉岡久美子さん

今輝いている女性、ビジネスウーマンをご紹介しています。

今月は、PCスクールを経営されながら、
ビジネスコーチングコーチとして 活躍されております
吉岡久美子さん
です。

 

◆インタビュー◆

◆きょうは
PCスクール経営・ビジネスコーチングコーチとして活躍されております 吉岡久美子さんに インタビューさせていただきました。

吉岡さん 今日はよろしくお願いいたします。
最初に 自己紹介をお願いいたします。

吉岡久美子と申します。鳥取県米子市に住んでおります。
現在、毎月米子と東京を往復して2つの仕事をしています。
1つは米子市でパソコンスクールを経営しております。 開校(起業)して12年経ちます。1教室目は、資格取得・ビジネス活用中心の教室で、2教室目は、初心者さんとシニアの方中心の教室です。
2つ目はコーチングコーチです。専門はビジネスコーチングで、都内では主に企業研修を担当しております。

ブリッジコンピュータスクール(資格取得・ビジネス活用クラス)
にじいろパソコン教室(初心者・シニア向けクラス)
Kumiko Yoshioka Business Coaching(吉岡久美子ビジネスコーチング)

◆ どのようなきっかけで 現在のお仕事を始められましたか?

パソコンスクールは、今から15年前、30歳を前にして「一生、このまま何のとりえもない自分で終わるのはイヤだ!何か強みになるものが欲しい。」と、思っていた時に、たまたま新聞の求人広告に載っていたパソコンインストラクターの仕事に応募した事がきっかけです。

それまではパートでお勤め(販売や接客)をしていたのですが、今思うとその頃から自分探しをしていたように思います。
インストラクターとして2年間、家電店のパソコン教室の講師として勤務していましたが、だんだんと教える事の楽しさに目覚め、お客様も増えいつも予約が満席になる状態までになったので、「これなら独立してガッツリ稼げる!!」と、調子に乗って(笑)自分でパソコン教室を立ち上げようと考えたわけです。

コーチングについては、実はプロコーチになると決意したのは2年前なんです。
理由は、パソコンスクールを立ち上げてから、たくさんのお客様と接している中で、だんだんと就職や転職、資格取得のことなどお客様の目標達成のための悩みを聴く事が増えてきました。モチベーションが下がりそうになっている方を励ましたり…ですね。

開校した当初は、操作を教えるだけの先生でしたが、スタッフが増えて自分の立場が変わってくると、今度は自分の仕事の中に“人材教育”について考える事も必要になりました。
そしてもう一つは経営者の方と話をすることが増えたことです。それも起業して間もない経営者さん。つまりこれも相談事を聴くことが増えた・・・(笑)
そんなことから「もしかしたら私のこれからの仕事は、パソコン操作を教えることではなく、人を応援したり励ましたり、サポートすることかもしれない。」と考えるようになりました。

最初はそれがコーチングだと気づいていなかったのですが、ある経済雑誌を読んだことがきっかけで、コーチングについて知ることができ、直感で「これだっ!!」っと思い、コーチになることを決めました。
ただ、山陰ではコーチになるための勉強機関がなく、どうしようか考えていたところ、運良く都内で企業様からパソコン業務活用の研修講師のご依頼をいただき、毎月上京することになりました。
そこで道が開けたのです。
「東京ならコーチングを学べるスクールがあるはず!」っと。そして銀座コーチングスクールの門を叩き、コーチとして歩み始めました。

◆パソコンスクールの経営からコーチングの必要性に気づかれたのですね。 今の仕事で、どのような苦労したことや大変だったことがありましたか?

正直一番きつかったのはパソコンスクールについては、全く集客ができずお金がなかった事です。
起業してから7年間は大赤字続きで、さらに借金は膨らみ、テナント料も滞納で廃業寸前状態でした。
それもそうですよね。「パソコンスクールは“教える技術”があればご飯は食べられる。エステにもネイルサロンにも行ける!かっこいい女性経営者になれる!」って勘違いだらけで、経営のノウハウなんてまったく持っていませんでしたから(笑)
お勤めしていた時に、「あれだけお客様が来てくれるのなら、パソコンはこれから必要だし開校したら黙っていてもお客様は集まる。」って思いこんでいました。だから全く集客活動をしなかったんです。でも現実はそうじゃない。
やらなきゃいけないことをやっていなかったので食えないわけです。なので当時は自分の教室があるにも関わらず、カーテンを閉めて、行政が主催していた(当時のIT講習)パソコン講習会へ派遣として講師のお仕事をいただき、出稼ぎに行って食いつないでいました。
おかしいですよね。自分の教室があるのにそれを閉めて他所へ講習に行っているのですから。近所の方から、「お宅はいつも留守だね」って言われたこともありました。それでも講師料がもらえていたので危機感がなかったんですね。
今思うと、商売人としてはどうしようもない状態(笑)それが開校してから5年続きました。
ところが新年度になって6年目。なぜか講習会場でお客様の前に立った時に、その場にいる自分に納得がいかなかったんです。「もう6年続いているのに、まだこんなにパソコンを覚えたい人がいるんだ。5年間どれだけの人がこの講習会に参加したんだろう。あれだけの人が自分の教室に通ってくれていたら、今頃自分の教室はどんなふうに変わっていたんだろう。」そんな思いが出てきました。そこからです。教室経営を立て直すぞ!と気合を入れたのは。
もう必死になって集客に力を入れました。それこそなりふり構わず。会う人会う人に、「パソコン教室やっています。」って、宣伝して歩きまわったり、生徒募集のチラシもそれこそ何度も何度も作り直し。それが2年ぐらい続きましたね。
最初は全く当たらず途中で投げ出したくなりましたが、ある日折り込んだチラシが当たり、そこから入会待ちのお客様ができるほど集客に成功しました。
パソコンスクールの場合は、集客できてもその後もある程度継続して通っていただきたい。なので継続率を上げる努力もしないといけない。パソコンスクールはパソコンの使い方や活用の仕方を教えるところですが、教育産業ではないということ。これに気が付くまでに随分時間がかかりました。当時は大変でしたが、それがあったので今があると思います。

◆いろいろご苦労なされて今があるのですね。この仕事のやりがいはどんなところでしょうか?

パソコンスクールもコーチングも、目標達成できる喜びをお客様と共有できるのがとても嬉しいです。
もちろん、ビフォーアフターの変化だけでなく、本当に一歩一歩ですが、達成するまでの過程もお客様と一緒に認め合えるので、やりがいがあります。

お客様と達成感を共有できるのはうれしいことですね。 吉岡さんは、この仕事を通してどのように変りましたか?

腹を立てることが激減した」です(笑)。
忍耐強くなったのかなぁ… 。
技術屋から経営者に変わらなければ、と気が付いたときから、「物事の見方や考え方が変わった」と思います。それに伴ってでしょうか、めったなことで怒ることがなくなりました。
それと、人に任せることができるようになった。
人に助けてくれと言えるようになった
ところです。
以前は言えませんでした。

◆経営者という視点に立った時、考え方が変わられたのですね。
吉岡さんの今を4字熟語で表すとしたら どんな漢字でしょうか。

“七転八起”
これしかないと思います。この先もずっとです(笑)

◆吉岡さんが、今いちばん集中して楽しまれていることは何ですか。

仕事とプライベート両方です。
自分の好きな事、やりたい事を仕事にできているのですごく楽しいです。本当に自分でも仕事が好きだなぁ。と思います(笑)
それと、人の話しを聴くこと
コーチになって上京するようになってからたくさんの方々とお会いする機会が増えましたので、いろいろなお話を聴くことが楽しいです。
プライベードは、エステやネイルサロンに行って自分への手入れをすることや、ショッピングや読書を楽しむこと。
そんな時間を作ることも楽しんでいます。

◆仕事もプライベートもとても充実されていらっしゃるのですね。
吉岡さんの人生の中でいちばん嬉しかったことは何ですか。

娘(22歳)が私に「ママは成功者だよ。」と、言ってくれたことです。
娘が3歳の時から、保育園に預けてずっと働いていましたので、さみしい思いをさせてきたと思ったこともありましたが、この言葉を聞いた時は何よりも嬉しかったです。

◆吉岡さんは、人生の中で何か後悔していることはありますか。

ずいぶん考えましたが・・・ありません!
今まで起こったこともその時に感じたことも全部今に活かされていると思うので後悔に該当するものはないです。
もしあるとすれば全部、今の私の目標に変わっていると思います(笑)。
例えば…「もっと勉強しておけばよかった。」⇒「これから勉強します!」

◆吉岡さんは、これからどのように生きていきたいですか。

“いつも素直であること。
どんなときも笑顔でいること。
そして妥協しない。”

私の中ではこれが絶対です(笑)
今までこれができなくて痛い思いをたくさんしてきましたので。

◆これから起業する人へのアドバイスがありましたら、 お願いいたします。

起業すると決意をした自分に自信を持ってください。
私自身、起業して本当に良かったと思っています。
これからいろいろなことがあると思いますが、どんなにつらいことがあっても自分を信じぬいて笑顔で!
ワクワクしながら仕事をしていきましょう。

◆お忙しい中 ありがとうございました。これからもますますのご活躍を期待しております!