今月の輝いている人

今月の輝いている人~グラフィックデザイナー 上山仁子さん

今輝いている女性、ビジネスウーマンをご紹介しています。

今月は アメリカ在住のアートディレクター兼グラフィックデザイナー
上山仁子さん
です。

 

◆インタビュー◆

◆きょうは
アートディレクター兼グラフィックデザイナーの
上山仁子(バーク仁子)さんにインタビューさせて
いただきました。

上山さん 今日はよろしくお願いいたします。
最初に 自己紹介をお願いいたします。

こんにちは。上山仁子(うえやまひとこ)と申します。アメリカ在住なので、普段は、結婚していた時の名前で、バーク仁子(Hitoko Burke)と名乗っています。
職業はアートディレクター兼グラフィックデザイナーです。

最近はウェブサイトのお仕事も増えてきましたが、元々はプリント系専門でロゴ、ポスター、カタログ、広告、ブックカヴァー(本の装丁)、CDやDVDカヴァーなどのデザイン制作をしています。
hitoko u.b. new york」という独自ブランドラインから、スカーフのプロデュース制作にも携わっていました。
(最近の作品より。 ロゴ、カタログ、ウェブサイト制作など、仕事の依頼はメールで受け付けています。)

フリーランスの仕事を続けながら、3年前からは、今住んでいるエリアの政府公共機関のグラフィックデザイナーとしても働いています。 後、これは、地元の日系社会に対するボランティア活動なのですが、ローカル日本語情報誌の編集長として、隔月の新聞発行とウェブサイトの運営を 非営利団体(Non Profit Organization)の元で2009年の7月から2012年の5月までやっていました。
現在、ボランティアとしては新しくウェブマガジンを、ノースカロライナと近郊在住日本人による生活娯楽情報発信サイトということで立ち上げ、友人たちと楽しくやっています。
上山仁子のHP
hitoko u.b. new york
ノースカロライナ&その近郊情報集

◆ どのようなきっかけで 現在のお仕事を始められましたか?

やっていることがいろいろあるのでどの仕事について書いたらいいのかわかりませんが(笑)、アメリカ在住のグラフィックデザイナーである、ということで言えば、ニューヨークのアートスクールを卒業後、デザイン会社に就職して、アメリカでのビジネスのやり方を学び、英語のスキルも磨いてアメリカ社会で生き伸びる術を身に付けた、ということでしょうか。
グラフィックデザイナーになったのは、東京で学生時代にモデルのアルバイトをしていた時に、たまたま撮影でお世話になったアートディレクターに気に入られ、モデルとしてもっと仕事をくれるのかと思ったら「モデルなんてやめてデザイナーになりなさい」と業界入りを誘われたからです。
アートのセンスは、それまで全く認識していなかったのですが、今では天職だと思っています。

◆上山さんの素晴らしいデザインセンスに気づいていらっしゃったのでしょうね!
今の仕事で、どのような苦労したことや大変だったことがありましたか?

基本的に仕事は趣味みたいなもので常に楽しみながらやっているのですが、納得の行くものがなかなか生み出せない場合は、やはり悶々とします。
若い頃は、徹夜とかも全然平気でしたが、今は明らかに健康第一になっているので、どう考えても無理でしょ?というスケジュールの時には、やはり大変です。

◆この仕事のやりがいはどんなところでしょうか?

私のデザインを通して、人に感動を与えたり、人生を豊かにしているかもしれない、と思えるところ。
ちょっと大げさですが(笑)。
圧倒的に他の人とは違う、ということを示すことができること。
そして、自分のやったことが、いつも目に見える形として、この世に残るということです。
ページものだと、印刷されてから文字が間違っていたりするのを発見したりもすることも多いのですが、まあそれも、この次は気をつけよう、というモチベイションにもなりますし。
(海外では派手な方がいい?日系新年会には毎年振り袖です!)

◆すばらしいですね!確かに、 デザインはさまざまな場面で人を明るく元気にしてくれますよね!心を癒してくれるものでもありますね!
この仕事を通して上山さんはどのように変りましたか?

同じグラフィックデザインの世界でも、東京にいた時には広告業界、ニューヨークではデザイン業界に属して仕事をしていました。
そして3年前に始めた仕事は「パブリックサーヴィス」という全くの新しい分野です。常に人々が求めているものを制作しなくてはいけない、という意識に変わりました。
勿論、今までも、クライアントが求めるものを制作しなければいけませんでしたが、それまでは、どちらかと言うと、いろいろな制約の中でも、自分がやりたいことを追求し、アーティストとしての自己表現にこだわっていましたから。
でも、今はそういうことは前に出てこないです。年をとって、デザイナーとしても尖ったものがなくなったのかもしれませんが、これは大いに他のビジネスをする上でも重要なことだなと学びました。
一つのウェブサイトを作る時でも、今まではデザイン重視でスタイルやヴィジュアルが命でしたが、今は、結構コンテンツ重視ですし(笑)。しかも、提供することは自分が言いたいことではなくて、人々が何を求めているか、という点を考慮するようになりました。
これは、自分の中での「進化」であり、デザイナーとしてかなり驚くべき変化です。

◆上山さんの今を4字熟語で表すとしたら どんな漢字でしょうか。

言行一致

◆上山さんが、今いちばん集中して楽しまれていることは何ですか。

女子度アップです(笑)。
ちょっと前までは、聞かれた時には「ナチュラル派」ということにして、全然構わなかったのですが、気がついたら、そんなことを言っていられる年齢ではなくなってきてしまいました。コラーゲンドリンクなど飲む時もあるし、この間は、エステサロンで、ケミカルピーリングも初体験してきました。マッサージもついていたので、とっても気持ちよかったです~。

◆上山さんは以前、本を2冊出版されたこともあるそうですね!

随分前ですが、長男を出産した後の産休時に「何かしなくちゃ勿体ない」と思ってアメリカに最初に来た時の思いなどを綴ったものを書き始めました。病気でもないのに仕事をしないで家にいる、という状態ははじめてだったので、一気に書き上げました。

子どもを育てる、という新しい役目の大変さに気づいた時には、自分の首を絞めているな、と思ったりもしましたが、それがきっかけで、ニューヨークの日系新聞などで「海外子育て」や「幼児英語」のコラム担当をさせていただくことにもなりました。
現在は、バイリンガル子育てや英語習得に関するウェブサイト運営、または、ニューヨーク在住のプロのライターや編集業の仲間と一緒にやっている同人誌のようなウェブマガジンがあるのですが、そこで執筆活動を続けています。

親子で英語
バイリンガル3キッズから学ぶ英会話
ニューヨークニッチ

◆上山さんの人生の中でいちばん嬉しかったことは何ですか。

3人の可愛い子どもを授かったことです。


(左から長男:ジャスティン、次男:ディラン、長女:リリー)

◆とっても可愛いお子さんたちですね!!
それでは、上山さんの人生の中で何か後悔していることはありますか。

失敗はたくさんありますが、後悔はないです。
最近、15年以上一緒にいた夫と別れたので、強いて言えば、子どものためにいつまでも一緒に生活できる家族(夫婦)であり続けることができたらもっとよかったのにな、と反省点として残念に思う時はあります。でも、こればかりはしょうがないですし、離婚=失敗だとは思っていません。

◆上山さんはこれからどのように生きていきたいですか。

やはり、仕事ももっと頑張って3人の子どもの大学の学費が楽に払えるようになりたいです(笑)。
それとボーイフレンドを早く見つけて女性としても、もう一度でも二度でも、幸せになれたらいいなと思ってます。
これを哲学的に言うと、人生の開花はこれからだと思っているので、 仕事でもプライヴェートでも、毎日を充分楽しみながら生きて行きたい、ということになると思います。

◆これから起業する人へのアドバイスがありましたら、 お願いいたします。

私は個人でやっているので、起業という意味では、当てはまらないと思いますが、「やりたいことを実現させる」という意味においてでは、「その道で成功した人にメンターになってもらうのが一番」だということ。
どのような人がそばにいてくれるかによって、モチベイションが随分と変わって来ると思います。
失敗した人はネガティブなことしか言わないし、それゆえ辞めろ、と言います。
やったことのない人は、地に足がついてないような大きいことを言うか、想像上の不安材料を見つけて混乱させられるか、どちらかだと思います。成功したいのであれば、その道の成功者に聞け、ということですね。すると心が自然と定まって、正しく突き進めると思いますから。

◆お忙しい中 ありがとうございました。これからもますますのご活躍を期待しております!