海外教育事情

海外教育事情~アメリカの学校事情<第5回> ボランティア

アメリカの学校は日本の学校と違って、保護者が半強制的に参加しなければいけないようなお当番さんやら係りやらはほとんどありません。
PTAミーティングなどはもちろんあるのですが、必ず率先してやりたい保護者がいますのでお任せできます。

小学校のうちは、強制ではなく希望すれば保護者がクラスルームでボランティアをすることが出来ます。
新学期の前(夏休みが終わる間際か新学期始まって直後くらい)にオープンハウスと呼ばれる生徒・担任の顔合わせと保護者のブリーフィングを兼ねたものがありますが、そのときにボランティア登録をします。
学校のPCから登録をしますと、ボランティアを希望する保護者のBackground Check(身元調査)などが行われ、パスしますと生徒と関わるボランティアを許可されます。
ボランティア希望者の身元調査は、性犯罪の前科のある大人が子供と接触する機会を未然に防ぐためです。
登録時は過去数年さかのぼって住所などを記入したりしますので、あらかじめ書きとめておくといいでしょう。

ボランティアのレベルは2段階あります。
1) 一般に生徒たちを監視する程度のボランティア
2) 宿泊を伴うField Trip(社会見学)やOuting(遠足)にChaperon(付き添い)として 同行できるボランティア

泊まりの遠足に同行できる付き添いの場合は身元調査も念入りになります。

 

いろいろな学校行事や遠足のお手伝いのボランティア以外に気軽に参加できるのは、クラスのお手伝いのボランティアです。
小学校低学年のクラスには担任の先生の他、副担任、もしくはClass Room Parentと呼ばれる保護者のボランティアがいる学校もあります。
Class Room Parentは比較的毎日クラスで先生のアシスタントとしてお手伝いしますが、それでも手がなり無いようですと、保護者ボランティアを募集したりします。
もしお子さんが学校でどうも勉強についていけていない、とか、学校での様子が気になるようでしたら、ぜひお手伝いに申し込んでみてください。

ボランティアの内容は、コピー、ファイル、プリントの配布、生徒の授業中の補助、必要があれば採点など先生の指示を受けてします。 普段の子供の学校での様子が垣間見られますし、クラスではどんな勉強をしているのか、クラスメイトとは仲良く出来ているか、また、不得意分野をうちでフォローする助けにもなります。先生とのコミュニケーションも図れますので、興味深いと思います。

日本人の保護者にとって「アメリカの学校」自体が未知の世界です。日本と勉強の仕方も行事もわからないことだらけですから、ボランティアとしてお手伝いをすることで現地校の様子だけでなく子供の学習する環境を把握してあげることが出来ます。その中で心配な点や質問があれば、先生に直接きいてその場でアドバイスを受けることも可能です。

英語が得意ではないので学校に顔を出すのはちょっと、、、、と躊躇してしまいがちですが、お子さんもがんばって現地校へ通っています。
いきなりボランティアは、、、と思われる場合は、小学校ならランチタイムにカフェテリアで生徒と保護者が一緒に食べられます。クラスごとにランチタイムをずらしていますから、事前に学校の事務所にお子さんのクラスのランチタイムを聞いてみましょう。
ほとんどの学校が予約なしにランチに参加できると思います。結構、お母さんもお父さんも子供と一緒にカフェテリアでランチを楽しむ姿が見られます。ランチは大人料金となり、生徒よりは少し高めの分、量も多くしてくれます。
中学、高校になりますとさすがに親はカフェテリアで子供と一緒に食事、、、とは出来なくなりますので、(できても子供のほうも嫌がるようになります)ぜひ小学生のうちに足を運んでみてください。
(ランチの後はカフェテリアでお子さんとさよならし、授業の妨げとなりますので教室までついて行くのは控えたほうがいいでしょう。)

By ☆べるうっど☆
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