海外教育事情

海外教育事情~アメリカの学校事情<第1回> アメリカも学歴社会

日本人から見たアメリカの学校のイメージは、自由で子供たちがのびのびしている。日本のようにがりがり勉強させたり、塾へ通わせたり、お受験で苦しい事もないのだろうと思うかも知れません。たぶん、これはドラマや映画からのイメージでしょう。
実はなかなかそうでもないのが現実です。州や居住地域にもよりますが、アメリカは想像以上に学歴社会です。子供をいい大学へ進学させたい親は、いわゆる日本の保育園であるプレスクール選びからこだわります。

ミドルクラス以上のアメリカ人夫婦は、新居を買うときには学校にこだわって選びます。学区域の学校のレベルを調べてから購入します。家の学区域のよしあしによって売却するときの家のバリューに影響するからです。
学校を決めてから家を買う、、、という順番です。レベルの高い人気の公立学校の学区域の家は、当然のことながらお値段がやや高めとなります。

アメリカの学校の形態としては、公立、私立、ホームスクールの3種類があります。私立は経済的に余裕がないと行かせる事は出来ませんが、その学校は進学系、クリスチャン系などあります。
公立の治安に不安がある親や、宗教的理由で私立を選ぶ親もいます。
公立には3種類ほど種類があります。

1) ベーススクール (Base School)
2) マグネットスクール (Magnet School)
3) チャータースクール (Charter School)


ベーススクールとは学区域の学校のことで、居住地域の割り当ての学区域の公立学校の事です。
マグネットスクールはいろいろな分野で秀でた子供たちに英才教育プログラムを提供する学校で、分野によってはアート、リーダーシップ、理数系、国際バカロレア、またAG(Academically Giftedと呼ばれる成績のいい生徒)などさまざまです。ただし申し込みによる抽選で入学・編入することになるので、在学中のカウンティ(郡)の教育委員会に問い合わせ、事前に申し込み時期や申し込み対象者のオリエンテーションなどを確認する必要があります。
チャータースクールも進学系ですが、州によっては在学中の学校から先生の推薦がないと入れない場合もあります。

まずは自分の子供の才能や性質・性格を親がよく把握したうえで、実際に学校のオープンハウスなど子供と一緒に足を運んでみるのがいいでしょう。情報と実際に目で見た感覚と違う場合もあるからです。また知り合いで既にターゲットの学校へ通っている人がいれば、学校の様子などを聞いてみるのもいいでしょう。

マグネットスクールやチャータースクールはアメリカの大学へ進学を考えている生徒にとっては益があるかも知れませんが、日本へ帰国をするご予定の方はあえて子供にとって負担があるマグネットスクールやチャータースクールを選択する必要はないかと思います。
ただ学区域の学校の評判・教育レベルが良くない場合などはマグネットやチャーターを選択するのもいいでしょう。

さて次回は公立学校のレベルを確認する方法をお話したいと思います。

◆ 第2回 学校の情報を集めてみよう へ続く

 

By ☆べるうっど☆

 

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